万代家具 桑名店です。
今回はリビング・ダイニング家具をご購入後のお取り扱いについてお話をさせていただきます。少し長めの内容ですが、見て頂けたら役に立つかと思いますのでよろしければ最後までご覧いただければ幸いです。
家具を購入したけどすぐに木部が割れてきた。(割れてくる仕様の物は除く)張地が剥がれてきた・ひび割れてきた、硬質な素材のはずなのに割れた。などの経験があっては困りますが、実際、稀にこのような事例があります。中には寿命が短めの家具も存在します。ですが、ブランド家具のような高価な家具を購入してそんな状態になってしまっては開いた口がふさがりません。
家具は買っておしまい。ではありません。お車と同じで購入後のユーザー様による使用方法やメンテナンスが非常に大事と言われます。
まずはテーブルからのご説明です。テーブルは木・セラミック・メラミン・シール・ガラスなど様々あります。
・木は湿度管理が大切です。低すぎても高すぎても木にとって過酷な環境となり、最悪割れやねじれに繋がってしまいます。湿度は高すぎたり、低くなりすぎたりしないように、室内温度に対して適切な湿度を保つようにしてください。急激な温度変化やエアコンの風があたるのを避けるのもベストです。
・セラミックは引っかきなどによる傷・熱に対して非常に優秀で人気の素材です。ただし、セラミック材は木のような柔軟性がない為、物を落とすような衝撃・点の力・引っ張りによっては割れてしまう事もありますので注意が必要です。(陶器のお茶碗をイメージすると良いかも)それらの点を注意して使用すれば長く綺麗に使える優れものです。
・メラミン材はシール材よりも強く、セラミック材に近いイメージです。ただし、セラミックほど熱・傷に強くはありません。メラミン材は集成材や合板などの土台に張り付けておりますので割れる事はほとんどありません。
・シール材はその名の通り天板に木目のシールなどをつけている素材です。メラミンのように特殊加工されておりませんので傷・熱に比較的弱めになります安価で購入しやすいです。(特殊加工されたシール材は強いのもあります)
・ガラスは透明度がある為、お部屋を明るく、広く見せてくれます。また、高級感もだしてくれます。今のガラスはほとんどが強化ガラスを使用しております。強化ガラスも引っ張りや点の力には非常に弱いので注意が必要です。
次にソファ・椅子です。使用している素材は革・布・合皮と大きく分けて3つです。
張地の中にもグレードがあります。(ブランド牛などお肉のグレードをイメージすると良いかも)グレードによって持ちが良かったり、ある程度だったりと特徴があったりします。(※あくまで適正な環境・使用+メンテナンスをしっかりやっての話です)特に革材は革のグレードでより影響が出やすいです。
・革は高級感があり、天然材の為、同じ家具でも革の風合いが微妙に異なることで味が出ますし、人気があります。また、新品の状態からメンテナンスを定期的に行うことで最も持ちも良い素材です。革は人間の部位で表すとお肌と同じです。生きていれば肌はターンオーバーをしますので問題はありませんが、剥がれた革はターンオーバーしません。ですので、2~3ヵ月程に一度はクリーナーで革(お肌)のメンテナンスをしてあげる必要があります。特に革はメンテナンスをするしないによって寿命が大きく変動する張地でもあります。
・布はメンテナンスフリーに近い存在です。ただし、生地に生活臭や、毛羽立ちが出てきたりなどしてくることがあります。布製品の中には洗濯可能な物・不可能な物があり、中にはペット対応生地など引っ掻きに非常に優秀な生地も存在します。また、ひび割れと言った現象がほぼ皆無な為、仮に同じ痛み方をしていて革・合皮だった場合はひび割れしている状態であったとしても、布製品だとそこは気にならない形になります。普段は柔らかいブラシで埃を落としてあげるなどしてメンテナンスをしてあげてください。
・合皮は革よりもお値打ちに購入できる物が多く、見た目も高級感を引き立たせることができます。合皮はビニール系の土台に色をのせている為、時間経過と共に色部分が剥がれ落ちてくる(剥離現象)ことがあります。塗色が弱ってくると土台と塗色の間に隙間が発生したり固くなったりなどして圧がかかった時に剥がれ落ちてきます。合皮にも比較的強度が強めな合皮や傷に強い合皮などがあります。メンテナンスは半年に一度程度で合皮用のクリーナーで優しく皮脂などの汚れなどを落としてあげてください。
ソファや椅子に着座される時も取り扱いを適切にしなければ最悪フレーム折れなどを起してしまうことがありますので、ソファ・椅子の使用には以下の使用はやめていただきますようお願いします。
(※PS. 過去に自分の子供(当時4歳)が背もたれに乗って上の物を取ろうとした瞬間!背もたれのフレーム折れました(:_;))
また、以下の行為は家具を破損させてしまう恐れがありますので絶対にやらないようにしてください。
※ 勢いよく座り込む
※ 寝る
※ 土台代わりに使用(テーブル関係も含む)
※ 生乾きの洗濯物を置く、または置きっぱなし
※ 合皮や革に水拭きする
※ 木製品などは水拭き後、乾拭きをせずに水分を残したままにする
※ 子供がジャンプしている
※ 肘や背もたれの部分に腰掛ける
※ 食卓椅子などに座って前後・もしくは左右など片側に荷重をかけるような座り方
※ ネジが緩んできても増し締めせずに緩んだまま使用を続ける
心当たりがある行為はなかったでしょうか?あればすぐにやめていただきますようお願い申し上げます。
次に食器棚です。食器棚は比較的長持ちすることが多い家具の一つです。扉は引き戸や開き戸とあり、取手部も一体型と取手が後付けの物とあります。
扉部に関しては使用頻度等で徐々に下がってきたり、ズレが発生してきたりしますが、それら扉は調節ネジがついていることがほとんどです。必要に応じて調整をかけてメンテナンスしてください。(調節ネジはプラスドライバーなどで回して調節するものが多いです)
引出し部分は基本、金属製のレールを使用していることがほとんどです。レールは金属劣化などを起してきますのでその時はレール交換が必要となってきます。
最後に・・・
家具全体に統一して言えることとして、水分の拭き残しは禁物です。テーブルなど拭いた後は必ず乾拭きを行い、水分は残さないようにしてください。ソファにつきましては水拭きではなく適切なメンテナンス剤を使用してください。また、直射日光、高温や低温環境にさらすのも避けるようにしてください。ネジも使用と共に緩みが発生してきたりしますので、定期的に増し締めを行うようにしてください。(緩んだ状態での使用は大変危険な状態です。家具の寿命を縮めてしまい兼ねないですし、最悪破損に繋がる恐れもあります)
いかがでしたでしょうか?これからも皆様に家具を長くご使用していただけるよう少しでも参考になればと思います。
ご観覧ありがとうございました。
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