こんにちは
LAPIAS万代家具桑名店です。
今回は前回のクッション編に引き続き、ソファの張地材編をやっていきます。
よろしくお願いします。
張地は今までお伝えしてきた中身とはまた違い、表面に目で見て確認出来、お部屋の印象が張地・カラー等でガラッと変化します。
ソファのことなんてわからないという方でもこの色だったら今の部屋の感じ変わるかも。少し落ち着いた感じになるね。などイメージが構築できます。
でも張地の使用方法ってわからない。どれがいいの?といった方に満足いただければと思います。
張地は革・布・合皮、どれがいいの?ですが、正直張地に良し悪しはありません。
ただし、持ちの良し悪しは存在します。
まず革製品の商品です。(こちらは革靴や革財布など詳しい方であればご存じかもしれませんのでそんな方は飛ばしてください)
革張り製品の革には大きく2つございます。
1つは銀面革、(トップレザーや表面革などと呼んだりもしています)
もう一つは床革、(スプリットレザーなどと呼んだりもしています)
さて、これら2つの大きな違いはなんでしょう?
銀面革は革の表面の部分です。
こちらのレザーは動物の毛穴、肌のきめや動物が生きていた時についた古傷部(ナチュラルマーク)などが現れやすいです。
まさに天然材の証ですね。銀面革は柔軟できめ細かくまた、強度もあります。
また、表層部ですので空気中の抵抗にも強めであり、クリーナーの浸透もしやすいです。
(主に高級革張りソファに使用しています。)
銀面革は定期的なお手入れや使用方法次第では10年~15年ぐらい使用できることがほとんどです。
床革は革をスライスした2枚目以降の革で繊維は粗く耐久性などはあまりありません。
また、2枚以降の革部なので0ではありませんが、古傷部(ナチュラルマーク)はあまりありません。
(比較的お値打ちソファに使用しています。)
また、革の製造方法や使用する部位によってシボの大きさや手触り感なども変わります。(1つのソファには多様な部位が使用されています。部位指定など天然材部指定やナチュラルマークの指定などはできません)
ちなみに銀面革か床革かを見た目で判断するのは非常に困難です。
次に布張りです。
布張りソファの特徴はなんたって通気があるということです。
また、夏はベタベタしにくく冬は寒い朝イチに腰かけても革・合皮のように冷たくありません。
布にも耐摩耗試験などを実施してそれらテストの基準合格した生地などがあり、そこで耐久性に差が生まれます。
こちらはまた桑名店ブログ内にあります。生地の説明にて詳しくご紹介しております。
ここ近年では水分がしみ込みにくい布張りや、汚れが落としやすい布張り、ペットの爪に強めな布張り、革・合皮っぽく見せたようなレザーファブリックなど様々です。
また、布張りはひび割れという概念がないので傷み具合、つまり過程の状態が目で分かりにくい点がある為、最後の最後までご使用されやすいといったメリットも存在します。
最後に合皮張りです。
合皮の種類も多々存在します。その中でも代表的なのがPVCとPUレザーです。(ちなみにレザーは革ですが、合皮も○○レザーなんて呼び名が存在しますのでご注意ください)
PVCレザーは耐久性があり汚れに強いといったメリットがあります。
ただし、柔軟性にはPUに劣る面と夏場はベタベタ感が強く感じることがあります。
PUレザーは柔軟性や弾力性がPVCよりもあり、革に近い感覚になります。
その為、フェイクレザーとも呼ばれたりもします。
PVCレザーよりも加水分解が早い為、使用箇所には注意が必要です。
また、合皮は湿度に弱いため、加水分解という化学反応を起こしやすいです。
長時間の使用で蒸れさせてしまう、湿度の高い場所での使用、汗や濡れた状態などでの使用は厳禁です。
メンテナンスは基本乾拭きで水分を残さないよう埃を払う程度がオススメです。
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?大まかな部分もありましたが、ソファのフレーム編、土台編、クッション材編、張地編と4章に分けてご説明させていただきました。
また、家具のほとんどが海外に依存しているのが現状です。
日本製はその中でも1割~2割程度です。
もちろんイタリアソファやブランド家具など海外製品で日本製品に全く引けの取らない家具は沢山あります。
ただ、基本はお値打ちソファも高級ソファも海外生産品がほとんどである、という事を理解しておくと良いでしょう。
また、海外生産家具は張り替えや修理などは基本行っていませんので、こちらもご理解して選ばれると良いと思います。
ちなみに修理などを行っているメーカーに張り替え・修理などをされる場合、仕様にもよりますが、費用は購入時ぐらいの価格、もしくはそれ以上掛かってしまう場合もあります。
これらソファ購入の参考に是非してみてください。
Thank you, and, good bye (‘ω’)ノ-☆
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